マプトのベッドダウン マトラ 〜もざぴ日記103〜
絶賛首都生活を満喫しています〜
日曜日にマプトについて、その日はそそくさと寝て休息、
月曜日からは一泊二日で、首都マプトのベッドダウンとも、別荘地帯とも呼ばれるとなりのマトラ市に出かけてきました。
今現在、カプラナ裏地のスーツをつくっているので、試着に来る依頼があったので、試着をしてからマトラへスタートです。
このスーツ、とてもいい感じだったので、出来上がった後に皆さんに紹介したいと思います〜
マトラ市とは
位置的にはこのようにマプト市と隣接しています。
マプト市内からだと車で30分ほどなので、東京でいう新宿が中心地だとすると、吉祥寺や調布あたりの存在でしょうか。
モザンビークの首都がマプト市ですが、
マプト州の州都はここマトラとなります。
マトラにはもちろんマプトのような庶民的な住宅街もありますが、マプトのお金持ちが別荘を持っているパターンも多く、かなりの大きな家とモザンビークとは思えないほどの閑静な住宅街があったりするのも特徴です。
スーパーマーケットがまるでディズニーランドのような広々として芝生や木、街灯などお洒落な雰囲気なんです。
こちらが先ほど述べた先進国風のスーパーマーケットです。ヤシの木も生えてるし、建物の感じも超いい感じ風、、、
なにも用がなくてもぶらぶら散歩したくなるような雰囲気です。
現在モザンビークの中で一番勢いがあると言ってもいいほど、人口も街も発展しており、今やモザンビーク第二の街となりつつあります。
憩いの場
なんと、憩いとか考えなさそうなモザンビークにもかかわらず(?)広々として雰囲気良さげな公園まであります。
公園内には映画館やドーナツ屋さん、さまざまな銀行やお店も入っており、なんら先進国と変わらない光景が広がっています。
幼稚園児たちがお散歩したりもしていました。
任地訪問
仲良し隊員の家にお邪魔しました。
一応これは隊員の家なのですが、かなり立派です。日本でもこのレベルを見つけるのはなかなか大変なのでは、という家です。
マプト州だとかなり治安が悪く、治安面を優先させる必要があるため、必然的にこういった素晴らしい家になってしまうそうです。
それにしても羨ましい、、、笑
隊員活動見学
完全に自分の活動は終わったので、趣味としての隊員の活動を見学させてもらいました。
この隊員は障害者施設の補佐、というミッションで活動をしており、
もともと日本の障害者施設で働いていた経験を生かしてモザンビークで活動しています。
どうしても発展途上国においては、健常者への支援に注視してしまうため、障害者への支援や存在価値を見逃されがちなような気がします。
過去に留学していた中国でも、
障害者に対する支援がないためか、道端や電車の中でまで物乞いや金銭をせびる人が多かったです。
しかし、モザンビークの障害者支援としての素晴らしい側面をただのぞいただけなのかもしれませんが、この施設はモザンビークの国という母体から考えると素晴らしい視察と感じました。
施設にいる方々は82人だそうです。
年齢は2歳〜50歳ほどまでさまざま。
小さい子に限っては健常者もいます。
ここに連れて来られる理由としては病院や、警察で、病気のためや家族がいないために引き取り手がない人をこの施設が引き取って行くそうです。
もちろん施設にいる人々はなにもお金を払いません、無料です。税金で賄われています。
毎日のスケジュールはこんな感じのようです。
8:00頃 朝ごはん
10:00頃まで 自由時間
10:00頃 おやつタイム
〜12:00頃 入浴タイム、部屋に分かれて遊ぶ時間
12:00頃 昼食
昼食後 昼寝タイム
おやつ、、、
昼食後は帰ってしまったので、午後はわかりませんがざっくりこんな感じです。
建物も遊具も食事も、モザンビーク秘境のニアサで2年間暮らしていたからなのかもしれませんが、そこそこ立派です。
まず建物はコンクリートでしっかりしており、職員や掃除担当のスタッフが常に掃除をしているので、めちゃくちゃ不衛生、ということはないです。
職員は仕事をしているかはおいておいて、
各部屋ごとに2人以上は常駐しているため、何かが起きてもすぐに対応できるようになっています。
部屋の中にいる人数も、多くても20人ほど、とかなので(障害レベルによって人数はまちまち)
かなりモザンビークの割にはサポートがしっかりしていた印象でした。
また、食事面。
こちらもかなりしっかりしています。
三食しっかりと提供されるだけでなく、おやつ(という名の10時頃に食べる謎の食事タイム)時間まであります。
しっかりと主食のパンやコメ、シマ、プラスでおかずとして鶏肉やらなんやら提供されているようなので、
何も知らない私なんかがいうのは間違っているとは思いますが、
この施設にいる方々はまだ幸せな方だなと感じました。
飢えることはありません。
友達がいて、会話したり遊んだりする仲間がいます。
なる環境があります。
これだけでも道端で厳しい環境の人々を見た経験がある身としては、いい環境だなと感じていました。
この部屋は小学生にも満たないようなちびっこの子供たちの部屋です。
他の部屋は年代や障害べつに分かれていたりするんですけど、テーブルの前に座っておもちゃで遊んだりする時間でも、毎日同じことに繰り返しのため、あんまり楽しそうにはしていませんでした。
そのためボランティアが下記で実施している塗り絵や、自主的に実施している散歩は障害者の方々からするときっと嬉しいんだろうな、と感じたし、実際とても楽しそうで嬉しそうでした。
下記少し紹介します。
塗り絵
日本で想像する塗り絵とは多少異なります。
いらないノートのページを切り取って、
そのページをひたすら色鉛筆で全て塗りつぶします。
?
そのあと1ページずつ違う色で塗られた紙たちを一つ一つつなげていきます。
最終的に各部品ごとに色の違う可愛らしい飾りができるわけです。
インスタ映えです。
実際おやつ後の自由時間、施設にあるおもちゃに飽きた方々がボランティアへ「塗り絵やりたいよー」とねだっていました。
必要とされてるな、こいつ
やはりこういう仕事で素晴らしいと思うのは、優しさを全力で他人に注ぐ仕事だということ。
愛のたりない僕には仕事でなくても、優しさを人になんて注げません笑
こういった仕事なので、当たり前なのかもしれませんが、障害者の方々に寄り添って、
彼らがされたら嬉しいことを手伝ったり、
何かをしたいけど、うまく1人ではできないことをサポートしたりと、
普段から優しいやつだという実感はありましたが、その優しさが滲み出ているような素晴らしい活動でした。
ただのアルコール中毒者ではなかったです笑
おやつ、お昼ご飯タイムの時に、彼の同僚たちとご飯を食べさせてもらいました。
モザンビーク人は下ネタが大好きなので、安定の得意分野の話に持って行ったら、安定の大盛り上がり。
スタッフの方々にもかなり気に入っていただけ、
「次はいつ来るの?」
「帰国前にまあ一度きなさい」
などありがたいお言葉をいただきました。
お昼で活動見学を終えて、公共交通機関で帰ろうとしましたが、所属長がたまたまマプト市へ車で行くから一緒に乗っていけ、
と提案してくれました。
あり難く乗車させてもらったのですが、
彼の実家にも連れていかれ、謎に彼の家族にも挨拶をしました笑笑
すいてもらうことは本当に嬉しいですけど、
やっぱりアミーゴ社会、、、すごいな
と感じました。
では、あて あまにゃー!