ノピとモザ

2017年7月から2019年7月までモザンビークにて、青年海外協力隊 PCインストラクターとして活動していました。当時の思うことや記録など備忘録代わりに気ままに書いてました。 日本へ帰国しましたが、改めて思うことやカルチャーショックについても書いていきます。フィギュアスケート好きです⛸

派遣前訓練 10週目 ◆まるで夢を見ていた◆ 6/8-6/14

いよいよ最後の週となりました。

夢を見ているようにあっという間の70日間です。長いように見えて一瞬で終わる。

そんな意味を込めての題名にしました。

 

6月8日(木)64日目

本日語学の授業がテスト前最後ということで、先生が用意してくれたプリントをひたすら解いていく、という内容でした。結構前の内容はやはり忘れてしまったりしていて、大変でした。この70日で詰め込まれる量はやはり尋常じゃないです。笑

 

午後はテスト前ということで講座もなく、フリーです。

いざフリーになるとどのように時間を使えばいいのかわかりません。笑

教室でリスニングの練習をしたり、教科書を読んだり、先生から出るといわれた?場所を重点的に勉強しました。

明日の自分に期待です。やるのみ。

 

6月9日(金)65日目

いよいよ。語学の最終試験です。

最初はリスニング、筆記試験、スピーキングを実施しました。

感覚としては、リスニングはまあまあ、筆記試験は全くできなかった、スピーキングはまあできた、という感じでした。

 

リスニング

英検のリスニングであるような、「郵便局はどこですか」てきな場所を聞く問題や、「1キロの半分は何ですか」というような問題でした。30分です。

 

筆記試験

これ山をはっていた私が悪いのですが、大きく外れて、語学の試験史上一番できなかったってくらいできなかったです。冷や汗すごかったです。

〈予想勉強内容〉

複数形、男女名詞、冠詞+前置詞、命令、過去、未来、conditional、比較、直接文から間接文になおすやつ(彼がいった・・・みたいな)、接続法(軽め)

〈出たやつ〉

複数形、男女名詞、副詞、前置詞、接続法(現在・過去・未来すべて)、題を与えられて作文

 

問題は持って帰れませんし、今1週間ほどたってから本内容を更新しているので、あんまり出題内容は実際覚えてません。でもかなり難しかったです。笑 試験時間は2時間かな。

せめて、ちゃんと事前に出された作文の宿題をちゃんとやっていれば・・・

 
スピーキング

絵をみてここに何があるかをポルトガル語で答えるのと、絵に描かれている行為をポルトガル語で答える内容でした。

あまりにも、筆記試験ができな過ぎて、最後に「今日帰るために、荷物まとめておいたほうがいい?」ってきいたら先生爆笑してました。

とりあえずこんな会話できるようになっただけでも上達上達、、、10分ほどでした。

 

試験終わった後でふうーっと一休みしたいところですが、まさかの講座もそのあとありました。笑 どんだけ詰めてるんだよっていう。

内容は帰国後の進路について講座があります。キャリアカウンセラーの方が来てくださって、誰もがわかっているようなことかもですが、教えてもらえます。

 

・今からどのような進路をたどりたいかを考えてみる

・自分は何が得意、好きなのか

・自分の軸で譲れるもの、ゆずれないもの

 

講座後、実施の意義について言っている人もいましたが、新卒もそこそこいる&私自身もこういった機会を設けられると「考えよう~」って思う人なので、やる意味はあったかと思います。

ちなみに私の軸で一番大切なことは「楽しいこと」っていう軸がここにきてようやく見えてきたかなーって思います。楽しいことだったら、タフになれます。

 

17時からは最後の班ミーティングです。

担当スタッフから最後のこれからの日々の注意事項と最終日のスケジュールを通達されます。私の中でなんとなく心残りだったのは、大好きなフィギュアスケートのことを半分隠しながら訓練生活を終えようとしていたこと。

 

最後の最後になって、もやもやがとめられなくなって夕食までの20分ほどを使い、「フィギュアスケートを楽しむためのコツ」という内容でほぼ即興の班ゼミを生活班のメンバー向けにさせてもらいました。

浅田真央選手とキムヨナ選手の得点稼ぎ方の違いを説明したうえで、実際に試合の動画を見てもらい、採点を実際にしてもらうという内容でした。

 

実際どう思ってもらえたかはよくわかりませんが、私個人としてはようやくゼミ論にもかいたフィギュアスケートのことを話せて、本当にうれしく充実感が半端じゃなかったです。どんだけためてたんだよって感じですね。笑

 

夕食はその流れで生活班メンバーで食べ、ようやく勉強から解放されたということで、バドミントンをしたり、卒所式に歌う合唱の練習をしたり、談話室でごろごろしたり、ひさびさに少しゆとりのある夜を過ごしました。

ですが、明日以降も語学の授業があるので、まだま気は抜けません。

PCの授業をする準備をしなさいと、語学の先生にいわれたので、準備もしなければです。

 

6月10日(土)66日目

本日は夜外出させてもらいました。

朝の集いであると候補生が2年後に届く手紙を出す人を募集していましたが、朝から時間ない

中、無駄に歌を歌いだしていたので、スタッフさん怒っていました。笑

 

語学の授業では、月曜に実施するためのテクニカルの授業の準備を行いました。

 

最後の外泊可能な土日ということで、生活班のみなさんと岳温泉で外泊をしてきました。

カラオケのできるスナックで、岳温泉名物のソースかつ丼を出前してもらったり、とても楽しく過ごさせていただきました。

本当に訓練所の立地は恵まれていると思う、今日この頃です。

 

6月11日(日)67日目

本日は生活班のみなさんで外泊したあとに、松島へ行きました。

岳温泉➡二本松駅➡福島駅➡仙台駅➡松島駅

 

せっかく仙台へ行ったということで、牛タンを食べてきました。

松島では笹かまぼこ焼き体験、ずんだシェイクを飲み、松島付近を航行する観光船に乗ってきました。

観光船では1500円ほどかかるのですが、一緒に行った同期隊員は寝不足のためか、ずっと睡眠していました。笑

 

松島から戻ったあとは岳温泉に戻って、キャンドルナイトというお祭りに行きたかったのですが、時間がなくて間に合いませんでした。

近所のイタリアンレストランに行って、何とかぎりぎりの訓練所に戻りました。

 

訓練所に戻るときに何組かのカップルが歩いて戻っているのを見かけました。やはりたくさんの人数がいるとイリュージョンもたくさん生まれますね。笑

 

6月12日(月)68日目

本日は1時間に2人ずつ、各自ポルトガル語で専門の内容を授業しました。

音楽、農業、服飾、薬、静岡観光について、各自面白い内容で授業をしていました。

前回のプレゼンでは、先生に怒られる悔しい内容となってしまったので、各自クオリティも高く、難しい言葉を使わずわかりやすく伝わりやすい内容でした。

 

私自身はエクセルの使用について授業をしていましたが、やはり授業は難しいですね。なかなかうまくできません。先生たちはすごい。

 

午後は二回目の体力測定です。

なぜかわかりませんが、一部の内容で結果が下がっていました。笑

ただ、シャトルランは嫌だなー、とか思いながらも余裕な感じで完走できたので、きっと前回よりは体力がついているのだと思います。

きっと一部評価が下がったのは、疲れですね。笑

 

夜は先に段ボールで送る荷物をまとめなければいけないのですが、ウクレレの練習などをしていて、ほぼ準備できずに終了しました。笑

最後は本当にばったばたします。もっと仲を深めておくべき人とは最初からぐいぐいいくべきですね。

 

6月13日(火)69日目

いよいよラストの夜を迎える日です。

そして朝ごはんがパン食の最後の日でした。。

 

最後の夜ということで、前夜祭を実施しました。

これが準備大変だった。別に委員でもなかったのですが、

いろいろ挑戦させてもらって、合唱とウクレレとダンスがトリプルブッキングしてしまい、本当に大変な思いをしました。(しかもどれも下手だから練習必要)

 

ほかにも2年後の自分に手紙を出すイベントだったり、2017年度1次隊の木を植えたりするイベントがあったり、部屋・語学教室の大掃除や先生・友達へのメッセージ書きを空き時間でしなければならず、テスト前並みに怒涛のスケジュールでした。

 

昨日・今日ひたすら走ってて、「分刻みで芸能人みたいや」とかいいながら、一日過ごしてましたね。(幸せ者)

 

さて、本日最後の語学授業ですが、正直最後の10分は本当に泣きそうでこらえるのが必死でした。

先生が本当に最初はきつくて大変だったのですが(?)なんだかんだ母親のような感じで、あの安定した姿を見られなくなる&おしゃべりできなくなるのがとても悲しかったです。。。。

 

午後は公用パスポートの説明(紛失はかなりやばい)、公用パスポートの配布(本当に緑色だった。。。)、所長講話、外務省講話で70日間にわたる全講座が終了しました。

 

当初はめっちゃあるなあ、とか思ってたけど、毎日が怒涛すぎて暮らすのに必死すぎてあっという間に終わりました笑

いろいろ大変な面もあったので、70日間っていうのは本当にちょうどいいのかなって思ったりします。

 

今日の怒涛のスケジュールの合間(昼休みとか10分休みの間)に合唱・ウクレレの練習や記念樹の植樹、任地に何を持っていくかの相談をしたりしてました。ひい

 

もう本当に行っちゃうんだなってかんじです。所長講話では、どうしても高揚してしまう気持ちが強くなってしまうから安全管理が薄くなるって話がありましたが、

まだ高揚できてないのかな、なんて思ったりします。

 

実際にスタッフさんのあった話トラブルを所長が話してくれて面白かったです。

昔、付き合ってた彼女と別れて、所長にボランティアから電話がかかってきて「死にたい」みたいなことを言ってきた隊員もいたようでその時は焦った、、、なんて言ってました。(その後その隊員は音沙汰なく、やばいと思って、近所の人が確認したら酒で酔いつぶれていたらしい)

 

外務省講話では超エリートの外交官の方がJICAは素晴らしい的なこと言ってましたが、あなたがすごすぎますよ・・・て感じでした。

神様は不平等です

 

夜の前夜祭では、班対抗ゲームや合唱、ダンス、青年の主張(学校へ行こうみたいなかんじ)、ウクレレをやったりしました。

いつも行ってる体育館でしたが、照明とかも工夫されていて、いつもと違った感じが面白かったです。

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みんなでダンスをやっていたら、語学の先生が遊びに来てくれて一緒に踊ることができました。残念ながら、ソーラン節を踊っているのは見てもらうことはできませんでしたが、ウクレレの演奏は見てもらえました。

 

ダンスの内容はほぼ野外訓練の講座でやった内容と同じだったのですが、意外とみんな踊りを覚えてるし、こうやって野外訓練で培ったことを楽しくほかの面で生かしているのを見られて、少しうれしかったです。野外訓練の活動が大変すぎて、やりがいを感じられていませんでしたが、少し報われた気がしました。

 

夜はラストナイトということで、談話室でみんなとわいわいしながらメッセージ書きあったり、ババ抜きをしたりしました。これから2年は会えない。

あるいは住んでいるところがバラバラすぎて二度と全員で会えないと思うと本当に不思議な感覚です。

 

6月14日(水)70日目 最終日

本日は最終日です。本当にあっという間でした。

昨日は荷造りはほぼあきらめて、朝に回すことにしましたので、早朝から荷造りでした。パッキングって本当大嫌いなんですよね。

 

いつも通り6:30から朝の集いがあるので、実質~6:30と、朝食あとの7:45~しか準備ができません。朝食時に2年あとに自分宛てに手紙を送付する企画の締め切りだったので、担当者に渡しました。

2年後どんな気持ちで読むことになるのでしょうか。

 

最終日は8:15までに部屋を空にして、スタッフさんの点検を受ける必要があるのですが、こんなんなので、当然間に合いません笑

ドア開けっぱなしで、部屋の掃除してたらスタッフさんに笑われました。

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9時からは終了式の予行練習、10時から式が始まりました。

私は僭越ながら国別リーダーと、激励の言葉でポルトガル語の先生がスピーチをすることになったので、通訳ということで2度前に立たせていただく機会がありました。

みなさんには、あまり緊張しないタイプ、と言われるのですが、とても緊張します。

終わった後は脇汗が尋常じゃなかったです。笑

 

こういった機会を通して少しでも緊張癖をなくしたいというのも目的の一つでしたが、まだまだ時間がかかりそうです。

とにかく式中もとても緊張しっぱなしでした。

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ただ結果的には一部言葉に詰まるシーンはありましたが、スピーチの通訳も無事に成功で終了させることができました。

 

それまでずっと気を張っていたのが一気に安心して、そのあとの隊歌合唱で涙が止まりませんでした。70日間の大変だった思い出がどっと噴出しました。

 

式後は壮行会があり、会場設営まで時間があったので、語学の先生へ色紙と感謝の言葉を伝えました。先生と最後ハグしたりして。こちらも涙が止まりません。

 

11時半ごろから壮行会ということで、講堂でスタンディングのブッフェスタイルでした。合唱を壮行会でみんなで歌ったり、卒業アルバムをみんなに書いてもらったり。

あまり青春らしいことをしてこなかった人生(?)でしたが、ここで再度青春をさせてもらいました。

 

壮行会後は、同じ国へ行くor関東近郊に住んでいない人は、出国までもう会えないということもあり、みんな大号泣しながらハグしあったりしていました。

やはり、生活班メンバーとの別れではみんな大号泣していました。

 

今まで私の人生でもそうであるように、多くの人は今まで行ったことあるどんな外国よりも過酷な地へ派遣されます。とにかく無事に生きて帰ってこよう。

この言葉をお互いに約束し合い、70日間の楽しかった思い出・つらかった思い出をかみしめながら最後のハグをかわしました。

 

私はそのあとバスで東京まで戻り、技術補完研修でお世話になった先生と2次隊の候補生たちと、PC同期隊員と訓練所の報告や出国前のご挨拶に伺いました。

東京はやはり、二本松の山の上と比べると暑くて、つらかったです。笑

 

本当にこの70日間は1年間つきあったカップルよりも深く結びつきあい、苦楽を共に乗り越え、生活をしてきた日々でした。

最後の13時15分発のバスでは最後の最後まで、各自別れを惜しみ、バスの外から手を握り合い・・・今までのどんな卒業式よりも胸が締め付けられました。

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卒所式 ポルトガル語講師 イウザ先生の激励の言葉より

あなたたち、そして私自身の国であるここ日本へ、無事に健康で帰ってきてください。

 

この言葉を胸に、活動を全力で取り組むのはもちろんですが、体調にも気を付けて頑張ってきたいと思います。

 

70日間まとめ

技術補完研修が2週間ほどあったのですが、そのときも毎日9時から17時まで新しいことを学んできついなーとか思ってました。でも技術補完のほうが、夜には家に帰れましたし、少なくとも今日こんなことやったなー、とか振り返る時間がありました。

僕の容量不足かもしれませんが、70日間はほぼ毎日振り返る時間やゆとりがありませんでした。メモ代わりの本ブログをつけるのでいっぱいいっぱい。

 

本当に矢のように一瞬で過ぎ去りました。

 

きつかったかどうか。

僕個人的感想でいえば、楽しいことも多かったけど、大変なことも多く四苦八苦してたら終わってた、ってかんじです。

きっと任国での2年間も同じ感じなんでしょうね。

あっといまです。これから行かれる皆さんは本ブログでもいいですし、他のブログを参考にして、どういった目標をクリアしていくか決めていくと、いいかもしれません。

 

語学について

本当に前半戦きつかったです。

比較的語学は得意分野だと思っていました。

でもやってもやってもできないんです。

 

ほかのメンバーがどんどん小テストや普段の会話でできるようになっているのに、自分だけができない。そんなジレンマと葛藤が毎日ありました。

毎週の小テストに向けて、そこそこ追い込んで勉強していたつもりなのに、他のメンバーが5割~7割できていても自分だけ2割~3割しかできない。

 

そんなこんなで中間テストを迎えました。

中間テストでは本当に緊張してしまい、(そのあと外泊予定があり、その外出禁止がかかっていたのもある)スピーキングは壊滅的でした。

しかし、筆記とリスニングはまあまあでした。

中間テスト後に試験できなすぎて相当テンション下がって、半べそでしたが。

 

とにかく努力しているのに成果が出ないことが本当につらかったです。

しかし、周りの支えなどもあり中間テスト後は小テスト・会話ともにどんどんできるようになっていきました。

私は他人の2倍以上は時間がかかるタイプなのだとようやく把握することができました。一度定着すると忘れにくいという特性も生かし、これから粘り強く頑張っていきたいです。

 

外部環境

これまた私をそこそこ苦しめられた要因でした。

好きでもない人と2か月以上共同生活したり、朝異常に早い時間に外でうるさい音がして起こされたり、結構な年齢差のある人と一緒にいたり、廊下ですれ違った人毎回に挨拶したり。

 

しっかりと自分の時間を確保したい私にとっては割とストレスでした。

NTCではそんな自分の悪い特性を気にしないつもりで過ごしていましたが、やはり70日間は長かったです。

 

人ですから好き嫌いあるのは当然ですし、仕方ないですが、嫌いアピールをされると自分も嫌いになってしまいますよね。

これ、任国活動で非常に重要なことだと思うんです。

 

自分が任国のことや配属先のことを嫌いになったら、きっと活動にも影響が大きく出ることと思います。要はストレスコントロールが重要だということを学びました。

でもこれも任国ではよくあることだと思うので、訓練としてよくできた内容だったなーって思いました。毎日がストレスコントロールです。笑

 

達成できたこと

・たくさんの人と友達になれた

ポルトガル語が上達した

・少しだけ度胸がついた

・少しだけストレスマネジメントが上達した

・JICAメンバで馬鹿できる友達ができたこと

・苦手である、前に出ることやリーダーに挑戦できたこと

・少しやせたこと

フィギュアスケート、ハリポタ、コナンオタをだせたこと

 

達成できなかったこと

・前半戦語学でいっぱいになりすぎた

・オタクであることや自分のことを隠しすぎた(漏れ出ていたみたいですが)

・生活班、語学同じ以外の人と関係性を深められなかった

 

出国に向けて・・・

出国はあと少しですが、毎日ポルトガル語の学習は必ず毎日実施して、少なくとも後退はさせないようにしていきたいです。