ノピとモザ

2017年7月から2019年7月までモザンビークにて、青年海外協力隊 PCインストラクターとして活動していました。当時の思うことや記録など備忘録代わりに気ままに書いてました。 日本へ帰国しましたが、改めて思うことやカルチャーショックについても書いていきます。フィギュアスケート好きです⛸

水道がないということ 〜もざぴ日記73〜

急ですけど、水について考えたことありますか。

 

日本だと普通に蛇口をひねればとても綺麗な水が出ます。

 

 

けど、純粋に考えてみて、蛇口から水を出すには水道管を引っ張る必要があり、

水道管をひくって結構手間だと思いません?

 

何でそこまでする必要があるのだろう。

しかもわざわざ各家庭まで。

 

先日から何も考えずに街を作ってしまった、リシンガの街に改めて水道管引くために工事をしているのを見て感じました。

 

日本だと普通すぎて考えないことですが、

僕の住むリシンガでは、街の中のごく一部の富裕層が住む部分だけしか水道管が引いてある地域はありません。

 

いつも飲みに行く飲み屋があるのですが、

そこには水道の蛇口はあります。

けど、水道管は繋がっていません。

 

つまりひねっても何も出ません。

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これはどう言うことなのか、2年近く過ぎても理解に苦しむのですが、将来的に水道管が繋がったときのために設置しているのか、

ただ単に蛇口がなくて、バケツから水を汲むスタイルだと格好悪いから、とりあえず設置しているのか、謎です。

 

バケツから水を汲んで、排水溝は繋がっている洗面台で手を洗ったり、

小便、大便をします。

 

小便、大便の場合だいたい繋がってるのはただの地中の穴だけど。

 

そうです、水道をひねって水が出るのは普通ではないのです。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、

週に一度か二度、現地のモザンビーク人の先生にポルトガル語を習っています。

 

彼女はモザンビーク人の中で、いわゆる中流家庭ですが、首都マプト出身ということもあり学があり、

中の上か、上の下くらいの暮らしをしています。

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そこそこお金持ちです。

 

けどこのポルトガル語の先生の家にも、水道管はありません。

薄型テレビも、立派なソファも、ガラス製の立派なテーブルもあるのに、水道はありません。

 

全て近くの水源まで行かなくてはなりません。

 

 

歩いて五分ほどなので、そこまで遠くはありません。しかし、、、!

 

軽く丘を下ったところにある場所にその場所はあります。

 


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また急に質問ですが、

水を運んだことありますか?

 

 

 

 

まじで重たいです。

 

 

 

まじで疲れます。

 

 

 

普段の生活でやりたくないことナンバーワンは水運びです。我が家は水道があるので、断水でもしない限りその必要はありませんが、隊員によってはかなり必要な行為です。

 

ちなみに2番目に嫌なのは洗濯。

ほんとつかれる。

 

そんなわけで、水道、水を使えることは普通なことではないです。我々は恵まれているのです。

 

想像したことありますか。

喉が渇いているのに、汚い水しかない環境を。

遠くの水源まで行って、煮沸してからでないと飲めない環境を。

う○ちをしたのに、水がなくて流せない状況を。

 

 

まじで臭くなります。乙

 

そゆときに大雨が降ると嬉しくなります。

断水中の時の雨は恵みの雨。

つい、水乞食となり、雨水をバケツに集めたくなっちゃいます。

そしてすごい集まるとすごく嬉しくなっちゃいます。変態

 

 

水って大事だけど、運ぶのは本当に大変です。けど消費量はえげつない。

手を洗うのだけで、普通に2リットルのペットボトルが一瞬で消えます。

 

だからめんどくさいけど、歴史的にもどんな国でも水道管を人間は引いて来たのですね。

毎日水源から運ぶ方がよっぽど疲れる。

 

水って偉大だけど、安定的な入手は本当に大変だ。

 

では、ポルトガル語の先生のセクシーな水運びショットとともに。サヨウナラ〜

 

 

みなさま、良い夢を。


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特に苦しそう、これ。