ノピとモザ

2017年7月から2019年7月までモザンビークにて、青年海外協力隊 PCインストラクターとして活動していました。当時の思うことや記録など備忘録代わりに気ままに書いてました。 日本へ帰国しましたが、改めて思うことやカルチャーショックについても書いていきます。フィギュアスケート好きです⛸

モザンビークで野宿をしてみた 〜もざぴ日記59〜

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3月に入りました。

雨季はまだまだ終わりません。

毎日リシンガは雨で寒いです。

 

モザンビーク全土がこのような気候だと思っていましたが、違いました。

リシンガだけでした。

 

首都マプトがあるモザンビーク南部は残暑が厳しく、水不足のようです。

先日北部の大都市ナンプラへ行ってきました。

そちらでの滞在中、ほとんど雨が降っていませんでした。

 

ナンプラ訪問の理由は壁画を見に行くため、だったのですが、そちらの投稿はまた別の機会にしたいと思います。

 

  • お金がない

協力隊には3ヶ月に一度、生活費として現地の生活を鑑みたお金を支給されます。

支給されるのは1月、4月、7月、10月、と3ヶ月おき。

 

たしかに現地人と同様の生活をしていれば全く十分な金額です。

ただ、、、私たち先進国のなんでもある日本で育ってきたわけです。

 

 

たまには先進国レベルの生活したい!!!!

 

 

 

 

モザンビーク1末端に位置するリシンガはそう言った先進国アイテムはかなり高いです。

 

例) 

ミネラルウォーター 1.5リットル

マプト:40円 リシンガ:70円

 

たまねぎ 1キロ

マプト:70円 リシンガ:200円

 

牛乳1リットル

マプト:120円 リシンガ:200円

 

まあこんな感じです。

先進国製品、というか。

加工品や、運ぶ必要のある野菜がマジで高いんです。

末端まで輸送の必要がありますからね。

 

代わりに現地で取れるジャガイモやイチゴはマプトよりも安いです。

 

 

 

末端リシンガには、日本食品や中華食品、中華レストランはないので、どうしても食べたい場合は都会に逃げ出す必要があります。

 

 

せめて日本人の味方、中華レストランがほしい!!

北部の大都市ナンプラは中華が安くて神です。

なんかたくさんあるし。

お腹いっぱい食べても一人千円ほど。

こんなのがリシンガにまできて欲しいなあ。

 

 

そんなわけで、都会へ逃げ出す場合、

他の人よりも末端に位置している位置関係上、長距離移動が多くなります。

そんなわけもあり、お金がなくなるわけです。

 

住んでいるリシンガから1番近い都会がナンプラで、陸路だと最低16時間かかります。

 

【行きルート】

合計 16時間 かなり早かった!

合計 1,800円

◆リシンガ 〜 クアンバ 電車

6:00出発 15:30到着

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◆クアンバ 〜 ナンプラ 観光バス風 爆走バス

16:00出発 22:00到着

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疲れたけど、電車では読書もできるし、何も不快感はない!ただひたすら長くてけつがいたくなるだけ!

 

 

だがしかし、帰る時が相当苦労しました。

【帰りルート】

◆リバウエ※ 〜 クアンバ

ヒッチハイク 超ヘビー級トラック 600円

16:00出発 23:00到着

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※リバウエは壁画がある街。

ナンプラより2時間ほどクアンバ側の小さな街

 

超ヘビー級トラックすぎて、貨物が重い。

そのため、時速30キロくらいしか出ません笑

まじでおそい。

シャパの場合、非常にキツキツで乗らなきゃいけないので、乗ってる感覚はかなり不快ですが、かなり飛ばすので、まあまあ早いです。

 

トラックの座席は快適だし、運転手や乗客もいい人で楽しかったですが、時間がない時に乗るべき乗り物ではなかったなあと。(反省)

 

◆クアンバ 〜 マンディンバ

ヒッチハイク 四駆自動車 無料

7:00出発 19:30到着

 

本来であれば、クアンバからリシンガまで1日で到着できる距離なのですが、トラブルがあり到達できませんでした。

後ほど述べます。

 

 

◆マンディンバ 〜 リシンガ

ヒッチハイク 軽トラ 800円

7:00出発 13:30到着

 

事情があり急いで帰る必要があり、夜明けと同時の5:00にホテルを出発したにもかかわらず、公共交通機関のシャパは人数が満員にならないと出発せず、2時間待ちぼうけしていたら運良く別の車をヒッチハイクできました。

 

 

合計、26時間。

1,400円。

 

 

  • 今回の感想と反省

今回思ったのは電車移動の場合より、かなり道が悪いので2倍以上の体力を消費する陸路移動です。

しかし、景色がかなりすごいんです。

 

電車移動では見られないような絶景がシャパ移動では見られました。

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こんなえげつない体験と絶景を見られるのはニアサならではの体験だと思うので、

ニアサへお越しの際は是非シャパでお越しください笑

 

  • 下り方面の移動手段確保が難

ただですね、、

リシンガ から ナンプラ へ向かう場合はより都会へ向かう、

つまり上り方面は

次から次へと移動手段が見つかり、苦労することはありません。

 

長距離移動に耐えるだけです。

➡️「耐える」と記載すると、我慢の連続で楽しくない旅行になるので、モザンビーク人との会話や、他の州にはない絶景を楽しむのがコツです。

あっという間に20時間くらい過ぎ去ります。

 

 

問題は下り方面。

まず、リバウエが小さな街のため、ナンプラ方面への移動手段はあっても、リシンガ方面への移動手段がほぼありませんでした。

 

おまけに移動したのが、バスの少ない日曜日。

さらに時間帯もバスがかなり減る夕方。

 

 

全てが重なり、トラックをヒッチハイクするしかありませんでした。

ナンプラまで戻れば、リシンガまで55分の飛行機がありますし、曜日は限られますが電車もあります。

 

しかし、何度も言いますが、急いで帰る必要かつ、出来るだけ低予算で任地へ帰る必要があったわけです。

 

結果、お金はそんなにかかりませんでしたが、時間は急いで出たにもかかわらず、

月曜にナンプラ出発の電車に乗った場合とあまり変わりはありませんでした。

 

問題は所持金が3,000円しかなかったこと。

思いのほかナンプラや、壁画ツアーで使ってしまったのでした。

 

 

  • 悪夢の始まり

壁画ツアー往復3時間の山登りに加え、

かなりチンタラとリバウエ 〜 クアンバ へ移動するトラックに疲弊しきったのは言うまでもありません。

 

景色は絶景だし、運転手いい人だし、座席は割と快適だったので悪夢というほどではありませんでした。

 

 

悪夢はその後です。

ようやく、7時間かけてクアンバに到着しました。

クアンバというのはニアサ州で2番目の都市で、いつも宿泊している安宿が二箇所あります。

 

簡潔にいうとどちらも空いていなかったのです。

 

片方は安い部屋が満室、もう一方は呼びかけても応答なしでした。

空いている部屋は3,000円の部屋のみ。

飛行機代の12,000円を節約して、ここまで苦労してきたのに、3,000円。

 

通常であればそれでも泊まったことでしょう。

それほどに疲れ果てていました。

他の宿を今更探す気力もない。

 

しかし現金がない。

クレジットカードも安宿なので使用不可。

 

もうどうしようもありません。

「オーナーに連絡させて」とお願いすると断固拒否。

 

 

 

もうお金もないし、これ以上どうしようもないから、ここに居座る!!

 

オーナーに連絡取らせるための強硬手段として、居座ってみたのですが、

従業員(というか、夜遅くていたのは門番のおじいちゃん、しかも門番のくせに寝てた)

 

彼にもどうしようもなかったようで、

お互い無言で30分がすぎました。

 

そしたらおじいちゃんが寝ていた寝床(ダンボールで作った、簡易ベッド。もちろん屋外)を譲ってくれました。

 

 

私は一応日本人、

おまけにわりかしきれい目に生きてつもりなので笑、かなり葛藤しました。

全財産をはたいて、3,000円の部屋に泊まるか、この完全ホー◯レスの環境で寝てしまうか。

 

30分悩み、この完全ホー◯レスの環境で寝ることにしました爆笑

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流石に彼の毛布と枕を使うのはためらわれ、自分の旅行用枕とウルトラライトダウンを使いました。

あーーー!やっぱり寝袋もってくればよかったーーー!と後悔。

 

だってこのダンボール、アリはめちゃはってるし、行列作って顔にせまってくるし、蚊はかなりいてすごい刺されるし、

夜中になんかゴソゴソっと動く気配があるんです。

 

多分ゴキブリか、ネズミと予想しますがどちらも最悪すぎる。

ネズミなんて病気うつされるし、、、

 

とか考えていましたが、あまりの疲労感に寝ていました笑

我ながらの強さに感服する。

 

そんなこんなで一応無事に朝を迎えられました。無料で勝手に泊まったにもかかわらず、携帯も充電機もほぼ電池が残っていなかったのですが、充電できたのはとても助かりました。

 

 

まだまだ悪夢は続くのですが、

長くなりすぎたので次の記事に記載します。

 

最近書きたいことがありすぎて、いろいろ間に合わん!!地味に忙しいのぴなのでした。