ノピとモザ

2017年7月から2019年7月までモザンビークにて、青年海外協力隊 PCインストラクターとして活動していました。当時の思うことや記録など備忘録代わりに気ままに書いてました。 日本へ帰国しましたが、改めて思うことやカルチャーショックについても書いていきます。フィギュアスケート好きです⛸

家具争奪戦 〜もざぴ日記94〜

お別れ会も終わり、活動先にももう来週はほぼ行かないなあと考えている今日この頃で、

少しずつ荷造りや帰る準備をしたいのですが、なかなかはかどりません。

(やる気がないだけ)

 

とりあえずできることとして、家具を売っぱらうということが先決と思い、実行しています。

なかなか買い手がつかないものもちらほら、、、

 

今日はそんなことについて書きます。

 

家具争奪戦

その名の通り今日発生しました。

根源は何かと言いますと、赴任時1番頭を悩ませた洋服ダンスです。

 

たった二年間しかいないくせに、

無駄に良いものを買ってしまったのです。

 

バカな買い物

赴任時の話なので、今から約二年前の話です。そんなにたった感じしませんけど。

 

近くの店で、25ミル(約5万円)で購入しました。

一人暮らしで日本でもそんな買い物普通しませんよね。

初めての1人暮らしでお金の使い方を全く分かっていませんでした。

 

そしてさらにアホなことに、

かなり立派で素敵なものではあるのですが、寸法を計らずに購入したため、

家に入らないという事情が発生しました。

 

 

心を痛める毎日

家に入らない状態で約1ヶ月ほど放置していたのですが、5万もかけてそんな状態、、、

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というのはかなり悔しくないですか?

ここで貧乏人精神全力発揮しました。

このエネルギーを他のところに向けられたら、良い活動できる気がする(笑)

 

 

全て板レベルまで解体したのです。

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けど、組み立てるのも面倒くさくてまた放置すること約1ヶ月ほど、、、

 

 

リビングにずっと板のまま放置していましたが、毎朝活動行くときにその光景を見て心を痛めていました。

 

自分はなんで買い物をしてしまったのだろう。

 

 

 

毎朝板を見て心が痛くなり、

約1ヶ月後に奮起してなんとか3日ほどかけてまた棚を組み立てたのですが、

もともと解体する様な棚ではないので、

取り付けたり取り外したりすることはよくないのです。

 

ネジがバカになるし、ネジが入っている穴もなんども開けたらしめたりすることで、穴が大きくなる。

 

 

そんなわけで最初の頃から棚をどうするかを考えていました。

一応無事に先輩隊員からトンカチとか借りて、

日曜大工なんてやったことないし、

むしろそういう作業はきらいなのですが、

 

気合いで直しました。笑

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当初から売り先の検討

運ぶのに相当苦労した経緯があったわけなので、帰国前の売る相手は運ばなくて済む、

家の大家に売りたいと考えていました。

 

 

その大家とは活動先の同僚です。

活動先はかなりモザンビークのエリート層たちで、多分かなり給料をもらっています。

彼は車も持っています。

 

毎月こんな田舎に住んでて3万円近くの収入が自分の仕事とは別に入るなんて、

多分相当な大金です。

 

 

 

 

金はあるはず。

 

 

そう、狙いをつけてかなり売り込みました。笑

 

当初は棚と冷蔵庫を購入する、

と言っていましたが、結論どちらもお金がないため買えないということになりました。

 

 

売り込みすぎたかな。笑

本当にお金なかっただろうけど、工面する努力もしなかった気がする。

 

営業として働いていた時も、

頑張って売り込もうとする時より、適当に買うなら買ってー

 

くらいでやってた方がうまくいってたなあ。笑

 

 

 

 

けど、純粋に疑う。

なんでお金ないの???笑

 

 

 

本人曰く、親戚が首都マプトの高い私立の学校に通っているため、お金がない、

と言ってましたが、絶対に金の使い道がおかしい。

 

 

彼より収入が少なく、

子供が同じく私立に通っている僕のポルトガル語の先生は、

チャンスとばかりにこの洋服ダンスと、ガスコンロ、勉強机を購入しました。

 

 

確実に使い方がおかしい。

 

 

使い方が綺麗な日本人

日本人が使ってたものって、

他の外人より使い方綺麗だし、質も基本良いもの使ってるから、

中古だけど結構良いと思うんですよね。

 

 

話しそれますけど、

パーティー用の装飾道具、僕が使ってる時は壊れないように大切に扱って綺麗な状態でしたけど、

モザンビーク人の同僚に奪われた瞬間に壊してました。

 

 

装飾品って繊細なものなんだから、もっと丁寧な扱えないのでしょうか。笑

 

 

 

 

同僚とポルトガル語の先生のバトル

昨日お別れ会中に急に同僚に呼び出され、

話をされました。

 

 

同僚:「もうお前の冷蔵庫と洋服ダンスを買う準備はできている。」

 

以前からポルトガル語の先生が洋服ダンスを欲しい、と言っていたので断りましたが、

かなりしつこく言ってきます。

 

 

「おれは、お金を用意してもう払えるのに、

まだ払っていない先生をなんで待つ必要あるのか。」

 

 

たしかに。

 

モザンビーク人相手の何よりの懸念は本当に払ってくれるのか、というところなんですよね。

 

 

 

同僚も結構きつい感じでさらに追い討ちをかけて言ってきました。

 

同僚「明日取りに行くからな」

ということで、半ば強引にお金を受け取らされ、話をまとめられました。

 

 

あーーー、NOと言えない日本人( ;∀;)

 

 

さて、本日。

11:00頃やってきました。

 

当然棚を運ぼうとします。

僕としては棚が家から出ないから諦めるかな、と思いましたが、

とてもそんなことでは諦めません笑笑

 

 

そのメンタル欲しい。

 

 

ていうか、そもそもぼにーと的なもの(先進国的製品)モザン人好きすぎじゃない?

 

家洞窟みたいなところに住んでるのに(失礼)

そこ家具にそんなにこだわるの?

とか超失礼なことを思ってしまいます。

 

 

そんなこんなで本当に運び出そうとしていたので、ポルトガル語の先生に電話しました。

 

ぼく:「同僚に持って行かれそうになってるけど、大丈夫??もし嫌だったら、彼と直接話して欲しい」

 

ぼくとしては、売っちゃってごめん!

欲しいものあるなら売るけど、買うなら早めにお金払ってー!

という意味を込めた電話でした。

 

 

先生:「ダメ!!持って行かせないで!!」

埒が明きません。

 

めんどくさかったので、

その場にいた同僚に代わらせて、直接話をしてもらおうとしました。

 

ですがお互いに譲らないやりとりが交わされ、一向に何も進みません。

そしてそんなやりとりをしていたら本物のポルトガル語の先生登場。

 

すでに運ぶために分解している光景、

そして同僚が押し付けてきたお金を一応受け取ってしまっていた僕という状況に。

 

 

 

 

憤怒

大激怒です。

 

 

 

や、この洋服ダンス、そんな必要?笑

買い手がいないなら買いたい、くらいかと思ってたのに、そんなにぶちぎれる?

 

ってくらい怒っており、

僕はポルトガル語の先生のこと好きだったのですが、結構傷つくようなひどいことも言われました。

 

 

 

あー、ごめん。

そんなに大切なものだったの。

 

 

てか、実はこの話を強引に決められそうだった昨日も鬼電したし。

で、出なかったのは先生側。

折り返しもなかったし。

こちらが100%非じゃないと思うけどなあ、、、

 

 

 

と、いうことで怒ってポルトガル語の先生が帰ってしまったので、

同僚に再度交渉します。

 

ポルトガル語の先生本当に欲しいみたいだから、彼女に売りたいんだけど」

 

 

さっきも言った通り、

ぼくとしては本当に買うのかも、

いつちゃんと払ってくれるのかもわからないモザンビーク人対象に、家具の売買をしていたので、

何人かに声をかけて一番最初にお金を払ってくれた人に売ろうと思っていたわけです。

 

特に一番売れる見込みのないと思っていた、

洋服ダンスだったので。

 

 

それがこんな結末になるとは、、、

 

 

同僚は、激怒したポルトガル語の先生の姿を見たせいでしょう。

 

 

想像よりあっさり聞き入れてくれました。

わらってたし。

 

 

 

その後、ポルトガル語の先生に連絡しました。

「買い戻したよ!!」

 

電話口でかなり喜。

そして30分後くらいにはトラックを引き連れて登場しました。

 

 

切り替え早。

ぼくのこのすごいもやもやした気持ちと、

結構傷ついたこの気持ちどうしてくれるわけ。笑

 

まあもう忘れましょう。

 

 

一緒に洋服ダンスを分解をして、

彼女の家へ一緒に運びました。

そしたら謎に高いテンションで彼女の友人の家に連れて行かれました。

 

理由は庭が綺麗だから。

 

 

 

え、なんなん、まじで。

楽しめない心の狭さと

引きずってしまう自分の性格を思い知ったのでした。

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では、あて あまにゃー!